一昨年、日本青年会議所保険部会は、創立25周年という大きな節目を迎えました。そして、輝かしい歴史と諸先輩方が築き上げられた礎のもと、これからの時代に求められる次の「明るい豊かな社会」の実現へ向け、新しい25年をスタートさせました。 熱い情熱と志のもと、保険業界のオピニオンリーダーとして様々な功績を残してこられた先輩方。その思いへと心を馳せて、私たちの根底にあり受け継がれている精神に改めて耳を澄まし、先人・先輩方の声や行動、その流れくるおもいを、今一度、思い起こさなければなりません。青年会議所の運動とは何なのでしょうか?保険部会の運動とは何なのでしょうか?改めて真剣に考えなくてはなりません。誰かがやってくれると思っているのではなく、自ら率先して行動するのです。日本青年会議所保険部会は「何」をすることを目的としている組織なのか。果たすべき使命は「何」なのか。まず、原点に立ち返り、創始の精神と照らし合わせ、今の時代にその時代認識と、私たちの責任と存在意義、私たちの手法を見つめ直すときが来ています。そして、誰かに教えを乞うのではなく、自ら答えを引き出すために、まず私たち自身を変化させる勇気を持たなければならないのです。
周知の通り、生命保険の起源は諸説ありますが古代ローマ時代に葬式代や埋葬金を多くの人で積み立てていたとされています。貧しい人々が力を合わせ、万が一のなんらかの損害時のための相互扶助の精神が、保険を生み出し、保険を支えています。お金を多くの人々から少しずつ集めて、皆に起こりうる万が一の事態に備える。万が一の事態が起こった不幸な方には、集めたお金から重点的に保障する。これが保険の根本的な考え方です。こんな優しさと助け合いの仕組みの担い手として原点に返り、今の社会を考える必要があると思います。めざましいスピードで経済発展を遂げた私たちのこの国において、確かに表面的には豊かになり、自由になったように映ります。しかし本当に皆が幸福で充実した生活が送れているのでしょうか。経済的・合理的な発想だけを優先させ、先人への感謝の気持ちやまわりへの思いやり、真の心の豊かさからはどんどん遠ざかっていると思います。それぞれが本来持っている個性や価値観を認め合い、それぞれがそれぞれの魅力を最大限に輝かせていくべきです。保険は全ての人が何らかの形で関わり、生活に密着しています。その保険を生業としている私たちだからこそ、それぞれの地域に青年のあるべき姿、企業のあるべき姿を直接発信できるはずです。安心して希望をもって生活できる思いやりのある社会を率先して築いていかなければなりません。
「明るい豊かな社会」の実現という目的を掲げ、高い目標に同じ志を持った仲間と様々な切り口でチャレンジできることがJCの醍醐味です。同じ行為、結果であっても、JCというプロセスには、他では決して得ることのできないことがたくさんあります。JCの崇高な目的は一朝一夕に結果が出せるものではありません。すぐに結果の出ない息の長い活動が、私たちの理想の実現に向かい少しずつ前進します。そして共に喜びや苦労を仲間たちと分かち合うことで深い友情が築けるのです。保険部会運動の真の意義と使命をしっかりと理解し、自ら保険業界の真のリーダーとなりそれぞれの責任を確実に果たさなければなりません。業界人として見識を深め、時代にあった方向性を模索し、あるべき姿を先頭に立って実践していくのです。一人では叶えられないことも保険部会のメンバーが切磋琢磨し力を合わせ、活動の輪を大きく広げることで保険業界の素晴らしい未来を実現できるでしょう。私たちが関わる保険業界の未来を切り拓いていて行くのは私たちの役目です。保険部会の運動を通し、この国のため、地域のため、私たちに関わる全ての人のために、そして自分自身のために情熱と勇気をもって行動する必要があるのです。
夢は見るものではなくて、叶えるものです。私たちは皆で共有できる夢を共に探しましょう。そして、夢を語り合うことから始め、行動し実現させ、その喜びを共に分かち合っていきましょう。今日この日の勇気と決断が、私たちの素晴らしい未来に繋がっていくはずです。集うことで、語りあい、語り合うことで心が通う。そして新しいことが生まれるに違いありません。未来の子どもたちが「日本の国に生まれて本当によかった」という社会を実現し、「保険の仕事が憧れの仕事」と言われるように。それが私たちの行動の結論になるはずです。私たち自ら強いリーダーシップを発揮し、情熱と勇気をもって人と人との心が通いあう思いやりのある素晴らしい社会をつくっていきましょう。